1日の終わり、1週間の終わり、1ヵ月の終わりに
「今日は、今週は、今月は何をしたのか」思い出せますか?
スケジュール表はびっしり埋まってるし、忙しく充実した毎日を過ごしていると思っているのに、
「今日のできごとを思い出せない」
「何もせずに1日が終わった」
「本当にやろうと思っていたことができずに大晦日を迎えた」
そんな生活になっていないでしょうか?
私も最近まで、忙しいのに今日したことを思い出せず、本当にしたいことができない生活を送っていました。
なんとかして抜け出さなくては!と思い、様々なことを試しましたが効果は出ず、不満だらけの生活をだらだら続けていました。
私は悩みがあると、その悩みに関する本を買い漁り答えを見つけることを常としています。
しかし、今回の悩み「本当にしたいことをする時間が無い」を解決する本にはなかなか出会えませんでした。
自己啓発本、時間をうまく使うために生産性を挙げる本などを読みましたが、読んだ瞬間だけ自分が変わった気がするだけで、1日も経てば元の記憶がない生活に戻ってしまいました。
そんな時に出会ったのが1冊の本です。
読む前は、「他の本と同じ、読んだ瞬間だけやる気が出るような自己啓発の本」程度に思っていましたが、書いてあることを試してみると、世界が変わりました。
やりたいことができる時間を確保できたのはもちろん、時間が余って新しいことにチャレンジする時間も手に入れられたのです。
誇張抜きで、1日の時間が2・3倍に増えた感覚です。
ここまで聞くと、
「変な宗教にでもハマったんじゃないか」
「睡眠時間を1時間にしたとか言うんだろう」
「長続きしない難しい方法か」
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
睡眠時間は7時間確保していますし、私がしたことはすぐに誰にでもできる簡単なことです。
こんにちは。ドムドムです。
読書と本の収集が趣味の、本が大好きな私が、
「面白い!」
「悩みや疑問と向き合えた!」
「新たな知識の扉が開いた!」
と感動したおすすめの本を紹介します。
1日の時間を2倍にしてくれた本「とっぱらう」
前置きが長くなりました。ここからが本題です。
1日の時間を2倍にしてくれた本は、「とっぱらう(Make Time)」です。
・タイトル:とっぱらう ~自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」~
・著者:ジェイク・ナップ/ジョン・ゼラツキー
・ページ数:388ページ
著者の2人は私と同じ、「本当にやりたいことができていない」と嘆いていた普通の人です。
著者の1人ジェイクは、8歳の子供と遊んでいる時に「パパ、どうしてスマホを見ているの?」と聞かれ、うまく答えられなかった経験があります。昨日から楽しみにしていた子供と遊ぶ時間だったはずなのに、自分はスマホをいじっていてうわのそら。忙しいながら家族も仕事も両立していたつもりだっただけに、余計にがっかりしたそうです。
そして考えました。
「いったい何のためにスマホをいじっていたのか?」
「大切な家族との時間を奪っているのは何か?」
「どうして1つのメールに返信するため、やることリストを消すために、大切な家族の時間をないがしろにしたのか?」
私のような本当に普通の人間であれば、この疑問に答えは出せない(そもそも問題にすら気付かない)ことでしょう。
しかし、著者の2人は少しだけ周りと違うとことがありました。
それは、「グーグル×ユーチューブ出身の時間オタク」だということ。
グーグルやユーチューブでデザイナーとして、抽象的なアイデアを現実世界の問題の解決策に役立てる仕事をする中で、常に「時間をデザインする」方法を模索してきたそうです。
「家族との時間が奪われている」と考えたジェイクは、同僚のジョンに相談し、仕事でしてきたように「自分のための時間をデザインする方法」を、自分を被験者にして実験します。
問題を直視し、時間をコントロールする方法を試し、食事を見直し、ジョギングやストレッチなども行ったそうです。
実験をする中で、効果のある方法もあれば、効果のない方法もあり、常にトライアンドエラーで日々挑戦を続けます。ただ一つの目標「自分のための時間をデザインする」ためだけに。
このような実体験を通じて蓄積した「自分のための時間をデザインする方法」が本書には余すことなく紹介されています。
どうしていつも忙しいのか?
ここまで「したいことをするための時間が無い」ことをアピールしてきましたが、
なぜ毎日忙しいのに時間が無いと感じるのでしょうか?
それは、私たちの考え方のせいでも能力不足のせいでもありません。
私たちの時間を奪っているモノの正体は、
- 多忙中毒
- 無限の泉
この2つです。
多忙中毒:忙しい人ほど優れている?

毎日が忙しい・時間が無いと思わせる理由の1つ目は、「多忙中毒」と呼ばれる最近の風潮です。
忙しく働いている人、予定表がびっしり埋まっている人、休みの日も外に出かけている人、そんな忙しく見える人を良しとする考えが私達にはあります。
「残業するのは当たり前」
「休みの日も予定が埋まっているほど充実している」
「他の人は忙しそうにしているのに予定のない自分は遅れている」
このような気持ちになったことがあるのは、私だけではないはずです。
そんな絶え間なく仕事をするのが良いことだという「多忙中毒」によって、私たちは忙しい日々を送っているのです。
無限の泉:スマホ・テレビ
忙しい仕事からようやく解放され、家に帰ってさぁ自分の時間だ!という時に、気を散らして時間を奪い取るのが「無限の泉」と呼ばれる、スマホやテレビです。

スマホを開けばゲーム、動画、SNSといった、とても魅力的で依存性が高いアプリがあふれています。
テレビを点ければ、注意を引くニュース、映画、バラエティー番組が私たちを誘惑し、残されたわずかな時間を食い尽くします。
スマホやテレビが恐ろしいのは、その簡易性と依存性です。ボタン一つで娯楽を提供してくれるスマホやテレビからは、簡単には離れられません。
ある調査によると、平均的な人は4時間スマホを利用し、さらに4時間テレビを見ているというデータもあるほど、依存性が高いのです。
「多忙中毒」「無限の泉」は、生活のデフォルト(日常・そうあるべきもの)として認識されて、私たちの生活の奥深くに根付いているので、簡単には抜け出せません。
意思の力、生産性の向上では抜け出せない「多忙中毒」「無限の泉」
ここまで、私たちを忙しく働かせ、時間を無くしている原因を説明してきました。
問題の原因が分かった次は、問題の解決策です。
解決に当たって、2つ重要なことをお伝えします。
- スマホやテレビを見ない強靭な意思
- 時間を効率よく使えるように生産性を向上する
これらの自己啓発本にあるような、意思の力、生産性の向上は問題を解決しないどころか、問題を悪化させる恐れがあります。
ハッキリ言いますが、こんなものは何の役にも立ちません。
まず、意思の力です。
スマホやテレビの依存性を舐めてはいけません。優秀な頭脳を持つ人たちが、どうすれば多くの人に見てもらえるのか、継続してゲームをしてもらえるかを日々考えて、色々な方法で誘惑してくるのです。
ダイエットをしようとしても、お菓子・ラーメンなどの食べ物の誘惑に抗えないのと同じです。

私もスマホをしないように、スマホをするな!と書いたメモをスマホに張り付けたことがありますが、3日と経たずにスマホの誘惑に負けました。
私の意志が弱いというのもありますが、本書の著者ジェイクもジョンも、テレビやSNSをしないように意思の力で対抗したそうですが、結局は誘惑に負けてしまったそうです。
修行をしている僧のように強靭な意思を持った賢者であれば別ですが、普通の人は意思の力だけでは決して「無限の泉」に抵抗できないのです。
次は、生産性の向上です。
したいことの時間を確保するために、やるべきこを効率よく・速くするのはいかにも良い手段に思えます。
しかし、やるべきことを早く片付けるために生産性を向上させても、すぐに別のやるべきことで予定は埋まってしまいます。
ハムスターの回し車のように、速く走れば走るほど、ますます回転は速くなり、忙しくなってしまうのです。
そして、いつまでたっても「自分がしたいこと」はできないままになってしまうことでしょう。
どうすれば時間を作れる(Make Time)のか

ここまで、「多忙中毒」によって忙しいことが良しとされていること、スマホやテレビといった「無限の泉」によって私たちの時間が奪われていること、これらは生活のデフォルトになっているので簡単には抜け出せないことを説明してきました。
どうすれば、本当にやりたいことをする時間が作れるのでしょうか。
これこそ本書「とっぱらう」に書いてある方法です。
具体的には、次の3つをするだけです。
- ハイライト「今日したい最重要事項を”1つだけ”決める」
- レーザー「気を散らすものをとっぱらう」
- チャージ「疲れた脳を休める」
本書には、これら3つをするための方法が87個紹介されています。
「87個もあるのか。そんなにできるわけがない」と思われるかもしれませんが、問題ありません。
87個すべての方法を実践する必要はありませんし、誰にでも当てはまる最強の方法なんてものはありません。現に私はたった1つの方法を試すだけで、自分の時間を確保することができました。
また著者の2人も、全部しろなんて言っていません。
大事なのは、
- すぐに簡単にできるもの
- 継続できるもの
- 自分にあった方法を見つけること です。
本書で紹介されているのは、意思の力が必要無いぐらい簡単にできて、生産性を向上しなくても時間が作れる方法です。
1日の時間を2倍にするために「とっぱらった」もの
ここからは、私が自分の時間を作るために実際に試した方法を紹介します。
YouTubeを見て無くした記憶
まずは、私が陥っていた当時の状況の説明から。
私は平日は9:00~17:00まで働き、土日は休みといった普通のサラリーマンです。
- バイオリンを弾きたい
- アルカディア号やプラモデルを作りたい
- 溜めてある面白そうな本を読みたい
といった「本当にしたいこと」がありました。
しかし、バイオリンは買ってから数回しか弾いていませんし、プラモデルの製作は全くできず、本は本棚で埃をかぶっている有様です。
何が私のしたいことの時間を奪い、邪魔をしているのか。
それは「YouTube」です。

平日は会社から帰ってすぐにベッドに横になり、スマホでYouTubeを見る。土日もYouTubeで1日があっという間に過ぎる。そんな生活をここ数年つづけてきました。
スマホからYouTubeのアプリを消す、スマホをいじるなと書いたメモをスマホに貼る、などしましたが効果はなく、1日約5時間はYouTubeを見ていたと思います。
1日の大半を、くだらないショート動画やゲーム実況を見ているので、本当にしたいことができないのはもちろん、1日の出来事が記憶に残らないのは当たり前です。
そして訪れるのが、今日は何も生み出さなかったという後悔だけ。
1日の時間を2倍にするために「とっぱらった」もの
重度のYouTube依存症の私を救ったのが、本書「とっぱらう」に書いてあった自分の時間に集中するための1つの方法です。それは、
- 検索エンジンを無効にする
これだけで「気が散らないスマホ」を手に入れ、自分の時間を作れました。
手順としては、
スマホの設定を開く、私の場合Chromeのアプリを見つける、Chromeを無効にする
たった3分で、今すぐ誰にでもできることです。
検索エンジンを無効にするだけで、重度の依存状態だった私が本当にYouTubeをやめられたのか、疑問に思われるかもしれません。
でも、本当です。
YouTubeを全く見ないわけではありませんが、見る時間を自分でコントロールできるようになりました。
私が思うYouTubeを見ないために重要なのが、YouTubeを開くまでに手間をかけることです。
YouTubeを開くまでに障害を設けて手間をかけるようにすれば、「そこまでしてYouTubeでなにが見たいのか?」と疑問に思い、バカバカかしくなってYouTubeを見たいと思わなくなりました。
怒りが湧いてきたら3秒間深呼吸する。すると怒りが収まる。これと同じだと思います。少しの手間を設けることで自分を見つめる時間ができて、抗えるようになるのです。
唯一の弊害は、検索エンジンが使えないことです。
疑問に思ったことを調べるためには、設定からChromeを有効にする必要があります。
最初は不便に感じましたが、”家にいる時にすぐに調べたいこと”なんてそうそうありません。
それよりもChomeを有効にすることで、以前のYouTube依存症に戻ることのほうが恐ろしいです。
検索エンジンを無効にする方法は、あくまで私にとって効果のあった方法で、人によっては検索エンジン無効の障害を乗り越えて、YouTubeを見てしまうかもしれません。その場合は、スマホの電源をOFFにするなど、手間をかけさせる方法はまだまだあります。
また私の場合、PCは検索エンジンを無効にしていません。
PCはスマホに比べて大画面で、モニター越しに動画を見ると酔ってしまうのでそもそもYouTubeを見る心配はありません(いまのところは)。
大事なのは、できる範囲で自分に合った方法をすることです。
私はYouTubeを見ないわけでも、検索エンジンを使わないわけでもありません。
お気に入りのゲーム実況は見たいし、検索エンジンを使わない生活なんて考えられません。
以前と変わったのは、毎日YouTubeを見る必要はないということだけ。
ダイエットするために断食、毎朝のジョギングをするように、できないハードルを設定するのは意味が全くありません。
集中力を高めるためのタイムタイマー
本書に登場する、自分のための時間を作る方法で、もう1つ実践して良かったことを紹介します。
それは「タイムタイマー」を使うことです。
タイムタイマーは、時間を設定しておくと残り時間が円形のディスクに表示され、時間経過とともに減っていく、視覚的に時間を管理できるタイマーです。
子供のゲーム・テレビの時間を調整するのに使われているそうです。
子供向けと思って侮るなかれ。
これすごいです。自分で自分の時間をコントロールできちゃいます。
私は集中してブログを書きたいときに使っていますが、集中力が以前と段違いです。
ブログを書く時間を”視覚”で認識できるので、他のことをしようとする気が起きず、周りの誘惑に惑わされません。
タイムタイマーは見た目が可愛いので、インテリアとしてもいいと思います。
▼使っているタイムタイマー
最後に
ここまで、私たちが忙しいのに時間が無い理由、本書で書かれている時間を作る方法と私が実際に使った方法を紹介してきました。
私が時間を作るためにした方法は「検索エンジンを無効にする」「タイムタイマーを使う」の2つだけですが、本書にはまだ85個の自分の時間を作るための方法が残されています。
人によっては、時間を奪われているものがテレビだったり、SNSだということもあるでしょう。
また、効果のある方法も人によって様々だと思います。
繰り返しますが大事なのは、できる範囲で自分に合った方法を選ぶことです。
いくつか試してみて、自分に合わなければ別の方法を試してみることが大切です。
私がYouTube依存症を克服できたように、多くの人が本書にであい、自分の時間を作り、今日できたことを誇らしげに思い出せるようになることを願っています。

