こんにちは。ドムドムです。
読んだ本の紹介です。
今回紹介する本は『江戸商売図絵』です。前々回が世界を変えた本、前回が世界情勢を知るための本、今回は江戸時代の商売(仕事)に関わる本です。ジャンルがバラバラなのは、面白そうな本はとりあえず買って本棚で寝かせているからです。
この本は見ているだけで元気がもらえます。タイトルにある”図絵”の通り、仕事をしている絵や風景が満載で、文字ばかりでつまらないということはありません。今では考えられない職業?があったり、当時の人々のおおらかさが伝わってくる本です。
約600ページに江戸時代の職業紹介が400個ぐらい(1、2ページに1つ)紹介されています。衣・食・薬・住・芸能・物貰い・旅・季寄せ・雑とジャンルに分けてあります。最終ページには索引があり、職業名から目的のページにたどり着けます。
目次
本の概要
タイトル:江戸商売図絵
著者:三谷 一馬
江戸時代の職業について
本書では文化、文政、天保から幕末(1804~1868年あたり)の200年前の職業を紹介しています。そば屋、おでん屋といった各種食事処。大工や医者といった専門職など今でもある職業も数多く当時の職人のかっこう、商売法が紹介されています。
多くの職業の中から私が面白い、変わっているなと思った職業を紹介します。
下駄売り(ジャンル:衣)
当時の履物(くつ)として草履(ぞうり)、足袋(たび)、下駄(げた)などがあります。草履屋、足袋屋も出てきますが、下駄売りを取り上げます。店頭で下駄を並べて売る”下駄屋”と売り歩く”下駄売り”が紹介されています。現在では、くつは店頭に行って買うか、ネットで購入すると思います。しかし、江戸時代は振売り(ふりうり)と言われる、モノを売り歩く形態が多かったそうです。下駄売りの絵では、100足ぐらいの下駄を担いでいて重そうです。当時の人の力強さが感じられたので、下駄売りを取り上げました。

振売りイメージ
唐辛子売り(ジャンル:食)
食に関わる仕事は おでん、寿司、そば、天麩羅など実に様々あります。店舗タイプ、振売りなど商売形態も様々です。面白いと思ったのは唐辛子売り。唐辛子の形をした大きな入れ物を肩から下げていたそうです。その中に粉唐辛子の小袋が入っていました。職人の遊び心と、何を売っているのか一目で分かるのが面白いと思いました。また、絵の唐辛子売りの何とも言えない侘しい表情が、個人的に大好きです。
節季候(せきぞろ)(ジャンル:芸能)
節季候は12月半ばに2、3人で太鼓を鳴らしたり、割った竹を打ち鳴らして「せきぞろ、せきぞろ」とはやし立てる物乞いです。年末の忙しい時期に家の前で騒ぐので、お金を渡して追い払ったそうです。年末を祝っているという建前+年末で忙しく相手にされない環境を巧みに利用した、かしこい商売だと感心しました。
考え物(ジャンル:物貰い)
これは節季候に似た職業?です。なぞなぞを書いた紙を家に投げ入れます。しばらくして、「これは〇〇〇という意味です」と言ってお金をもらいます。クイズ番組がいまだに人気なのがうなずける、いいところに目を付けた職業だと思いました。節季候と同じく、現在では犯罪になる職業だと思いますが。
最後に
ここで紹介していない、面白い商売がまだまだあります。パラパラと、ページをめくるだけで江戸時代の息吹が感じられ、元気がもらえます。
仕事をしている人、仕事を探している人にお勧めの本です。どうぞ読んでみてください。![]()
