持たざる者ドムドム、本を読む

『持たざる者こそ本を読め』をモットーに、本の紹介をしています

「本は名言であふれてる」その2

掲載日:2025/7/6

 

皆さんこんにちは。ドムドムです。
読書と本の収集が趣味で、主に?おすすめの本の紹介をしています。

 

 

今回は、本の中に登場する言葉の紹介です。

私が読んだ本の中から、心が動かされたり、目を引いた言葉を紹介します。

 

 

 

 

 

 

◆目次◆

 

本は名言であふれてる

 

本は、著者が読者に「伝えたいこと言葉」であふれています

 

伝えたいことは

・人生で培ってきた経験や知識

・自分が考えたこと

・趣味の押し売り

など著者によって異なりますが、本を手に取った読者に「伝えたい」という強い思いがあるからこそ、本として世の中に出てくるのです。

 

本は思いを言葉にして伝えるツールであり、様々する言葉も様々です。

読者に思いを伝えるために言い回しを工夫したり、たとえ話やことわざ、偉人のエピソードや名言が引用されます。

 

本を読むことで普段の会話で使える言い回しや、座右の銘になるような名言、本を読まなければ知りえなかった言葉に出会えます。

そうして得た言葉は、読者を支えてくれる存在になります。

 

この記事では、私が本を読んで出会った言葉を、1度に20個ほど紹介します。

 

紹介の仕方。

 

■言葉の出所

言葉が書いてある本(著者. 本の題名. 出版社,言葉が書いてあるページ)

※過去にブログで紹介した本には、本の題名にリンクが張ってあります

紹介する言葉

 

 

 

 

名言の紹介

■ウィリアム・クーパー(イギリスの詩人)

(ジョン・アレン・パウロス. 数で考えるアタマになる!. 草思社, 2007, p.71)

愚かな先例に従うこと、目を閉じることは、考えることよりやさしい。

本の中で[”エセ科学”を信じる危険性を伝えるために、引用された言葉。

「専門家が言っている」「あの有名なアスリートも使っている」など、商品の宣伝文句を見ると、無条件で効果があるものと思い込んでしまいます。

鵜呑みにするのではなく、自分で考え、納得してから判断することが大切だと気付かされる言葉です。

 

■ジョン・アレン・パウロス(アメリカの数学者)

(ジョン・アレン・パウロス. 数で考えるアタマになる!.草思社, 2007, p.88)

実際、「奇跡の治療法」がないとしたら、その方が奇跡である。

「偶然の一致」についての言葉。

どんな治療法にも、勝手に患者が回復した例があることを指しています。

何故なら、どんな病気であれ何もしなくても回復する可能性があるのですから。

ちなみに、壊れている時計でも、1日に2回は正確な日時を示します。

 

■ジョン・アレン・パウロス(アメリカの数学者)

(ジョン・アレン・パウロス. 数で考えるアタマになる!.草思社, 2007, p.104)

数学は人々に物事を証明できることができ、好むと好まざるとにかかわらず、私の意見を信じさせることができる。

数字を使いこなす重要性を伝える一言。

この1文に、数学を学ぶ目的が詰められている。

 

■ロード・ダンセイニ(アイルランドの小説家)

(ジョン・アレン・パウロス. 数で考えるアタマになる!. 草思社, 2007, p.185)

人間はちっぽけな存在である。

そして夜は非常に大きく、驚異に満ちている。

「夜は非常に大きく、驚異に満ちている」部分がカッコよく、記憶に残った言葉。

ゲーム・オブ・スローンズに登場する言葉と言われても、違和感がありません。

本書で引用された目的はよく分かりません(夜を数字に置き換えたのかも)

 

■ウィリアム・トラヴィス(アメリカの軍人)

(世界戦史研究会. 世界を変えた世紀の決戦. 学研, 2017, p.174)

勝利か、さもなくば死あるのみ。

メキシコの1州だった「テキサス」のアメリカ人たちが、メキシコからの独立を目指して戦った「テキサス独立戦争(1835年10月2日~1836年4月21日)」での名言。

アラモと呼ばれた教会の廃墟に立てこもるテキサス軍守備隊約200人に対して、メキシコ軍は2000人以上。ここに「アラモ砦の戦い」が始まります。

 

アラモ砦へのメキシコ軍の砲撃が始まる中、守備隊指揮官のウィリアム・トラヴィスは、援軍を要請する手紙を書きます。

そこには「勝利か、さもなくば死あるのみ」と記されていました。

 

守備隊は必至に戦いますが、戦闘開始1時間半でウィリアム・トラヴィスを含め、ほぼ全滅します。

アラモ砦の戦いの後、「アラモを忘れるな!」はテキサス軍の合言葉となり、メキシコ軍との戦いを続け、テキサス独立を勝ち取ります。

 

■クリミア戦争 バラクラヴァの戦いでのイギリス軍の勇敢さをたたえる言葉

(世界戦史研究会. 世界を変えた世紀の決戦. 学研, 2017, p.178)

シン・レッド・ライン

ロシア帝国とオスマン帝国が黒海沿岸の支配権をめぐって衝突した、「クリミア戦争(1853年10月16日~1856年3月30日)」での、イギリス軍の勇敢さを象徴する言葉。

ロシア黒海艦隊の基地であるセバストポリを占領しようと、英仏連合軍は港湾都市バラクラヴァを占領。

セバストポリを包囲しますが、ロシア軍が2万5000もの大軍でバラクラヴァへ進撃します。

ここに、ロシア軍2万5000vs英仏連合軍4500の「バラクラヴァの戦い」が始まります。

防衛ラインの堡塁が次々ロシア軍に突破され、バラクラヴァを守るのは約800人のコリン・キャンベル指揮下の第93高地歩兵連隊のみ。

そこにバラクラヴァを落とさんと、ロシア軍の騎兵隊3000が迫ります。

第93高地歩兵連隊は、二列横隊を組み、三度にわたる一斉射撃でロシア騎兵の突撃を粉砕します。

このときの第93高地歩兵連隊の活躍は、二列の薄い横隊とイギリス軍の赤い制服の色から「シン・レッド・ライン(緋色の薄い戦列)」と呼ばれ、現代まで語り継がれています。

 

ちなみに、バラクラヴァの戦いでは第93高地歩兵連隊の活躍の他にも、

・数に勝るロシア騎兵に対して突撃し、敗走させたイギリス重騎兵の突撃

・ロシア砲兵陣地に正面から突撃し、部隊がほぼ全滅したイギリス軽騎兵の突撃

が「イギリス軍の勇敢さ」を示すものとして、後世に語り継がれています。

 

日本で”ブリカス”と嬉しくない愛称で呼ばれるイギリスですが、第二次世界大戦のダンケルクの戦いなど、粘り強く戦うことは有名です。

 

 

 

 

■山内清男(日本の考古学者)

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.25)

遺跡の数から人口を数えるのは正気の沙汰ではない。

日本の歴史を人口から読み解く本に登場する言葉。

「〇〇するのは正気の沙汰ではない」は使える言い回しではないでしょうか。

 

 

■鬼頭宏(日本の経済学者)

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.231)

現代の人口学的特徴を要約すると、著しく長命になったこと、そして出生数が少なくなったことにつきると言ってよい。

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.272)

人口減少は地球環境を維持し、持続可能な世界を構築するうえで、最大の貢献と言えなくもない。

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.273)

少子化は日本の最大の世界に対する貢献である。

 

「人口から読む日本の歴史」の著者”鬼頭宏”の言葉。

少子高齢化・人口減少が叫ばれる日本に置いて、人口減少も地球にとっては良いことだとおっしゃられている。

独身の私にとって、とてもありがたいお言葉です。

 

■日本の俚諺(りげん)

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.241)

惣領(そうりょう)の十五は貧乏の峠、末子の十五は栄華の峠

江戸時代の農民のことわざ。

惣領(そうりょう)とは、家督を相続する男子を指す言葉。ほとんど長男を指します。

子だくさんだった当時、長男が15歳ということは、下には3,4人の幼い兄弟がいることになります。働ける家族は少なく、養う子供は多い時期でまさしく「貧乏の峠」。

逆に末っ子が15歳なら、上の兄弟はバリバリ働いて収入を得ているため「栄華の峠」。

晩婚化・退職年齢の引き上げが進む現在には、当てはまらないことわざかもしれません。

 

■フェルナン・ブローデル(フランスの歴史家)

(鬼頭宏. 人口から読む日本の歴史. 講談社, 2018, p.249)

文明を支えているのは人口であり、人口を支えているのは文明である。

「卵が先か、ニワトリが先か」と似た構成の言葉。

「人がいるから文明が発展し、文明が発展するから人口も増える」確かに、どちらも必要です。

 

 

■ユダヤ人たちのスローガン

(池上彰. 池上彰の世界の見方 中東. 小学館, 2020, p.101)

民なき土地に土地なき民を。

ユダヤ人がイスラエルにユダヤ人国家を樹立する時のスローガンにした言葉。

ユダヤ人たちは国が無いばかりに、どの場所でも少数民族として扱われ、差別されてきました。

特に第二次世界大戦でのナチス・ドイツによるホロコーストは、忘れてはいけない歴史の一部です。

 

ユダヤ人国家はイスラエルという国で実現しますが、2000年前はユダヤ人の国家だったイスラエルにはアラブ人がおり、「民なき土地」ではなく、両者の間でいまだ紛争が続いています。

 

ちなみに、20世紀初頭にアフリカの「ウガンダ」にユダヤ人国家をつくろうという議論があったそうです。ウガンダにユダヤ人国家ができても、別の問題が起きていたとは思いますが。

 

■福田赳夫(日本第67代総理大臣)

(池上彰. 池上彰の世界の見方 中東. 小学館, 2020, p.114)

人の命は地球より重い。

1977年に発生したパリ発の日本航空機乗っ取り事件「ダッカ日航機ハイジャック事件」の際に、当時の総理大臣福田赳夫が言った言葉。

乗っ取り犯の日本赤軍は、飛行機の人質と引き換えに、逮捕されている仲間の釈放と身代金を要求しました。

福田総理は、悩みに悩んだ結果、要求を全てのみました。

「人の命は地球より重い」この一言に、多くの葛藤が込められていると感じました。

 

■政府の姿勢に対するメディアの報道

(池上彰. 池上彰の世界の見方 中東. 小学館, 2020, p.170)

日本は急激にアラブ寄りになった。

これはアラブ寄りというよりは、アブラ寄りだ。

1973年に勃発した、イスラエルとアラブ諸国の戦争「第四次中東戦争」で発生したオイルショックの際、日本政府の対応の甘さをメディアが批判した言葉。

 

日本は、アラブ諸国ともイスラエルとも仲良くやっていましたが、第四次中東戦争の時に、アラブ諸国からイスラエルとの関係を問われます。

当初、「イスラエルとアラブ諸国両国の話し合いによる解決を望む」という声明を出していた日本政府ですが、アラブが石油の輸出制限をちらつかせると、「イスラエルとの関係を見直すことも考えざるを得ない」とアラブ寄りの声明に変わっていきました。

日本から遠く離れた中東に興味はないけど、石油が欲しいからアラブに肩入れしている「アラブ寄りより、アブラ寄りだ」と批判されたのです。

 

「アラブとアブラ」日本にもユーモラスな人がいたんですね。

 

■池上彰(日本のジャーナリスト)

(池上彰. 池上彰の世界の見方 中東. 小学館, 2020, p.208)

今、世界で起きているニュースはやがて歴史になります。

教科書に載っている大昔の出来事を目撃したのは、私たちのような一般庶民です。

今、私たちがテレビやネット、新聞で見聞きしていることや体験することは、数100年後には歴史の出来事として取り上げられる日が来るかもしれません。

 

 

 

 

「名言は力なりシリーズ」から、死と未来・過去についての名言を5つ紹介します。

 

■ウッディ・アレン(アメリカの俳優)

(R.バーン. 名言は力なり 人間を洞察する. 講談社, 1990, p.70)

僕は、死ぬのなんか恐くないよ。

ただ、その時には、その場にいたくないね。

 

英文

I'm not afraid to die.

I just don't want to be there when it happens.

○○だよ。ただし、○○だけどね。みたいな言い回しは、アメリカ人が得意なイメージがあります。

使えるようになると、カッコいいかも?

 

 

■ウジェーヌ・イオネスコ(ルーマニア生まれの劇作家)

(R.バーン. 名言は力なり 人間を洞察する. 講談社, 1990, p.70)

生きている者より、死んだ者のほうが多い。

そしてその数は、まだまだ増えている。

 

英文

There are more dead people than living, and their numbers are increasing.

考えてみれば当たり前の言葉。

生れた人は死んでいきます。

数千、数億年後、人類が他の惑星に移り住むようになっても、「生きている者より、死んだ者の方が多い」ことに変わりはないでしょう。

 

■イタリアのことわざ

(R.バーン. 名言は力なり 人間を洞察する. 講談社, 1990, p.70)

褒めてほしけりゃ、死ぬのがいちばん。

 

英文

The best way to get praise is to die.

何とも鋭い言葉ですが、その通りだと思ってしまいます。

どんな悪党でも、死人になれば悪口ではなく、褒めてもらえます。逆に、どんな聖人でも生きている間は誰かは悪口を言うものです。

亡くなって100年も経って、「歴史の人」になれば批評家は容赦なく批判しますが。

 

■エイブラハム・リンカーン(アメリカ第16代大統領)

(R.バーン. 名言は力なり 悪魔のセリフ. 講談社, 1990, p.54)

未来のいちばんいいところは、一度に1日ずつしかやってこないことにある。

 

英文

The best thing about the future is that it comes only one day at a time.

これまた記憶に残るいい言葉。

若いうちは早く大人になりたいと思っていたのに、今は一日が過ぎるのが早く、もっとゆっくりしたいと思ってしまいます。

 

■誰の言葉か不明

(L.J.ピーター. 名言は力なり 悪魔のセリフ. 講談社, 1990, p.54)

過去に祝福あれ。

過ぎ去ってやれやれだ。

 

英文

Here's to the past.

Thank God it's past!

仕事の繁忙期、不具合対応、重要な場での発表などの死ぬほど忙しく、つらい瞬間が終った後に言いたいセリフ。

どんな試練も過ぎ去ればいい思い出です!