皆さんこんにちは。ドムドムです。
読書と本の収集が趣味で、おすすめの本の紹介をしています。
今回は、本の中に登場する言葉の紹介です。
私が読んだ本の中から、心が動かされたり、目を引いた言葉を紹介します。
本は名言であふれてる

本には、著者が読者に「伝えたいこと」が書かれています。
伝えたいことは
・人生で培ってきた経験や知識
・自分が考えたこと
・趣味の押し売り
など著者によって異なりますが、本を手に取った読者に「伝えたい」という強い思いがあるからこそ、本として世の中に出てくるのです。
本は思いを言葉にして伝えるツールであり、様々する言葉も様々です。
読者に思いを伝えるために言い回しを工夫したり、たとえ話やことわざ、偉人のエピソードや名言が引用されます。
本を読むことで普段の会話で使える言い回しや、座右の銘になるような名言、本を読まなければ知りえなかった言葉に出会えます。
そうして得た言葉は、読者を支えてくれる存在になります。
紹介の仕方。
■言葉の出所
言葉が書いてある本(著者. 本の題名. 出版社,言葉が書いてあるページ)
※過去にブログで紹介した本には、本の題名にリンクが張ってあります
原文
「日本語訳」
取り上げる本
今回は、1冊の本から名言を取り上げます。
本の名前は、『世界はラテン語でできている』
・タイトル:世界はラテン語でできている
・著者:ラテン語さん
・ページ数:214ページ
本書は、英語の勉強がキッカケでラテン語の面白さにひかれ、ラテン語の魅力を多くの人に知ってもらおうと、ソーシャルメディアで活動をされている「ラテン語さん」が書かれた、ラテン語の魅力があふれる本です。
普段の会話に登場するラテン語が由来の言葉や、アニメや文学に登場するラテン語を紹介されており、新しい出会いに出会える1冊です。
本書の内容は以前ブログで紹介していますので、見て頂ければ嬉しいです。
名言の紹介
■パエドルス(古代ローマ)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.3)
Home doctus in se semper divitias habet.
「博学な人は常に、自身の中に財産を持っている」
本書の見開きに引用されている言葉。学んで得た知識は、その人にとってかけがえのない宝であることを指しています。
パエドルスは紀元前18年ごろの古代ローマの人物で、「イソップ寓話」をラテン語の韻文に改作した人す。
韻文も改作も何をどうしたのか分かりませんが、イソップ物語が紀元前のものとは驚きました。アリとキリギリス、うさぎとかめ、北風と太陽など、子供のときに絵本で見た記憶があります。
てっきり中世ヨーロッパで誕生したとばかり思っていました(グリム童話と混合してたかもしれません)。
■ボリス・ジョンソン(イギリス第77代首相)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.58)
首相を辞任する時のスピーチでの発言。
Like Cincinnatus,I am returning to my plough.
「私はキンキンナートゥスのように、畑に戻る」
私は顔が好きだったジョンソン元英首相の言葉。
キンキンナートゥスは紀元前5世紀のローマの執政官。執政官としてローマを窮地から何度も救った英雄ですが、権力に固執せずに晩年は農園で質素に暮らしました。
西洋では、キンキンナートゥスのように、職を退いた後は無欲に暮らすのが模範とされており、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンも大統領職を終えた後は、農園で過ごしたそうです。
■マーニウス・クリウス・デンタートゥス(共和制ローマの執政官)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.59)
mementote me nec acie vinci pecunia corrumpi posse.
「私が戦で傷つくことも、カネで買収されることもできないことを忘れるな」
デンタートゥスは紀元前3世紀のローマの執政官で、ローマと敵対するサムニウムとの戦争を勝利に導きました。
サムニウム人の使節から大量の金が贈られた時にこのように言い、受け取りを拒否したそうです。
降伏勧告に対するカッコいい返答は他にも、
- テルモピュライの戦いで、レオニダス1世が敵の降伏勧告に対して言った「来たりて取れ」
- 第二次世界大戦のバルジの戦いで、バストーニュを防衛するアメリカ軍に対してドイツ軍は降伏を勧告します。アメリカ軍守備隊は「Nuts! バカ」と一蹴しました。
■アイリッシュ・ウイスキーのジェムソンのラベル
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.154)
SINE METU
「恐れなどなく」
アイルランドで伝統的な製法で作られる「アイリッシュ・ウイスキー」の世界売上1位のメーカー「ジェムソン」のラベルに書かれたラテン語。
お酒が全く飲めない私には、すべてのお酒が恐ろしいのですが。。。
■レユニオン島の紋章
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.154)
Superbenjamin - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
FLOREBO QUOCUMQUE FERAR
「どこへ運ばれようと、私は咲き誇ってみせるだろう」
マダガスカル島の東に位置する、フランスの海外県「レユニオン島」の紋章から。
もともとレユニオン島は無人島でしたが、1640年にフランス領になります。
ルイ13世によって「ブルボン島」と命名されましたが、フランス革命によって「レユニオン島」と改名されました。
その後、ナポレオンによって「ボナパルト島」と名付けられましたが、ナポレオン戦争の敗北によって再度「ブルボン島」に。
2月革命で王政が倒れると「レユニオン島」にまた改名され、今日に至っています。
領主であるフランスの政治が変わるたびに名前が変わった「レユニオン島」。
どんな領主の元でも健気に咲き誇って欲しいです。
■スコットランドにおけるイギリスの国章
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.155)
By Own work, CC BY-SA 3.0, Link
NEMO ME IMPUNE LACESSIT
「何人たりとも、私を挑発して無事では済まない」
ライオンと白馬が紋章を支えるカッコいい構図、そしてカッコいい言葉!
■パリ市の紋章
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.155)
Bluebear2 - Derived work from , by SanchoPanzaXXI (removing the pseudo-reflective gradient required on French Wikipedia) and from , CC 表示-継承 3.0, リンクによる
FLUCTUAT NEC MERGITUR
「たゆたえども沈まず」
日本の都道府県章のように、フランスにも都市ごとに紋章があるようです。
都道府県章はその県の特徴を捉えていておしゃれではありますが、やはり紋章はカッコいいですよね。
盾があって勲章があって王冠があって、ラテン語まである。なんて豪華なんでしょうか。
■ハリー・ポッターに登場する「ホグワーツ魔法魔術学校」の紋章
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.157)
DRACO DORMIENS NUNQUAM TITILLANDUS
「眠っているドラゴンをくすぐるべからず」
ハリー・ポッターの著者J・K・ローリン氏氏は大学でラテン語を学んでいたらしく、作中に登場する呪文もラテン語が元になっているそうです。
ハリー・ポッターの引き込まれる世界観には、ラテン語が一役買っているのかもしれません。
■慶応義塾大学の校舎の壁に書かれた言葉
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.180)
AUT VIAM INVENIAM AUT FACIAM
「私は道を発見するだろう、でなければ作るだろう」
これから社会に出ていく人材を育成する大学にもってこいの言葉です
疑問に思うのですが、どうやってこういう言葉を仕入れてチョイスしているのでしょうか?
私は本を読んで「これ使えそう」と思った言葉でも、その本を読み終わると忘れてしまうのですが。
■早稲田大学の図書館入口の表札
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.180)
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
「知恵と何か、読んで学べ」
中世に広く読まれた「カトーの言行録」に登場する言葉からの引用だそうです。
ラテン語と言うだけでカッコいいですが、日本語でも短いながら言いたいことが通じる言葉に仕上がっています。
■早稲田キャンパスの演劇博物館入り口の表札
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.180)
TOTUS MUNDUS AGIT HISTRIONEM
「全世界は役者を演じている」
「カトーの言行録」からの引用。
これまた言葉のチョイスがいいですね。
■京都の四条通りにあるイノブン四条本店の外壁に書かれた言葉
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.181)
DUM SPIRO SPERO
「私が息をしている間、望みを持つ」
似たようなラテン語のことわざに、Aegroto dum anima est spes esse dicitur.「病人は呼吸している限り希望はあると言われている」があります。
病院や介護施設で使えそうな言葉ではないでしょうか。
■羽田空港の第2ターミナル、ローテンブルク市のシュピタール門に刻まれている旅人に向けられた言葉
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.182)
PAX INTRANTIBUS SALUS EXEUNTIBUS
「訪れる者たちに平安あれ。去りゆく者たちに安全あれ」
イタリアのレストランの表札に書いてありそうなおしゃれな言葉。
旅人を迎え、送る空港や門にぴったりの言葉ではないでしょうか。
「訪れる者たちに平安あれ」だけでも素敵ですが、「去り行くもの」にも言及することで、語感も良くなっています。
■ホラーティウス(古代ローマの詩人)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.190)
Nil sine magno vita labore dedit mortalibus.
「人生は人間に、大いなる苦労無しには何も与えぬ」
今でも通用する格言。
本書にはホラーティウスの他の言葉も掲載されており、気になったのでホラーティウスの詩集を購入しました。
■カルミナ・ブラーナ(中世につくられたラテン語の詩集)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.191)
Sors immanis et inanis
「恐ろしき、空虚なる運命よ」
ファイナルファンタジーⅦのセフィロス戦で流れる曲のフレーズ。
ファイナルファンタジーは1作品もプレイしたことが無いですが、「ビックブリッヂの死闘」というカッコいい音楽は知ってます。
■ラテン語の有名なフレーズ
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.190)
PER ASPERA AD ASTRA(ペル・アスペラ・アド・アストラ)
「困難を通じて高みへ」
wikipediaにも乗っている有名なラテン語のフレーズ。
カタカナで唱えたあなたは中二病です。
■キケロ(共和制ローマの政治家、哲学者)
(ラテン語さん. 世界はラテン語でできている. SBIクリエイティブ, 2024, p.202)
Cultura animi philosophia est.
「魂を耕すことが哲学である」
「テルマエ・ロマエ」の著者ヤマザキマリさんが、イタリアの美術学校の先生から教わった言葉。今でも覚えられているほど、心に刺さった言葉だったのでしょう。
最後に
ラテン語の名言を紹介してきましたが、どうでしたでしょうか。
カッコいいだけではなく、今すぐに行動をしたくなる言葉ばかりだと思います。紀元前の古代ローマ時代から現在まで語り継がれる言葉には、時代が変わっても人に示唆を影響を与える重みがあるのだと思います。
私も、座右の銘と言える言葉を持っておきたいです。
好きな言葉は、獄中の吉田松陰が高杉晋作に宛てた
「死して不朽の見込みあればいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも行くべし」です。
